happy daily life

日々の記録用メモ-movie, books, travel...-

movie: "get out"

 
今月3月から登録したNetflixで視聴した"get out"
今までamazon primeだったので初めて目にした映画タイトル。

主人公の黒人青年がガールフレンドの白人女性の実家を訪れ、自分が黒人であることに対し不安を抱きつつも、歓迎されるが逆に違和感を覚え、、、というお話。

評価が高い、というだけでどんなジャンルか分からないまま、ただほんわかとしてそうと思いながら観ることにした。

初めはイマイチよく分からないものの、後から考えると伏線がよく張られている。
そして中盤手前あたりで、音楽が明らかにスリラー系のもののため、やっとほっこり系ではないものと悟る。

ストーリーのテンポはよく、ん??と思わせてくれながら、映画にどんどん引き込まれていく。
特に家政婦役の黒人の人の演技がある意味すごい。
ホラーは苦手で観れないけれど、スリラー系はついつい観てしまうのでちょうどよかった。

最後に進むにして、ぁあ、なるほど。と思いながら伏線を回収してくれるのでスッキリできる。

以下、ネタバレ含みます。




視聴してから、批評サイトをみてみると、序盤で出てくる鹿に関して2つの意味が含まれていることが判明し、よく練られている。(映画.comに特設ページあり)

それに伴い、主人公が地下室で拘束されていた部屋に飾られていた鹿で、ガールフレンドの父親を殺すのも、屈しない、というメッセージを含んでいるのかな、、と個人的に感じた。

映画の中での白人たちによる黒人への扱いは酷いし、それこそ"イカれて"いて、現実では出来ない技術だけれど、
実際、今でも人種差別が激しいところでは、精神的にあのような扱いを受けているのか、と思うといたたまれない。

意味単一民族(見た目上)の日本に住んでいるから、分からずにいるんだろうな。

少し前にみた" wind river" (ウィンドリバー)と似たような後味を持った。

最後に、どうせおじいちゃん、おばあちゃんを生き長らせようとするならば、自分たちが差別している黒人ではなく、白人を誘拐して白人の中に入れなくていいの?なんて思ってしまったり。


監督・脚本: ジョーダン・ピール
キャスト:
アリソン・ウィリアムズ
ブラッドリー・ウィット